仮置き場

ツイキャス『禍話』で語られた怖い話の文章化を主にやらせていただいてます

2024-01-01から1年間の記事一覧

禍話リライト 忌魅恐『地蔵のいる踏切の話』

提供者であるAさん(男性)が、とある大学の院生だった頃の話。 Aさんの通っていた学部は理系である。 どんな学部でもそうだが、卒業論文を書くために、実験、解析、調査、そこから得られた精密なデータ。それらが必要不可欠となる。 卒論審査というのはそもそ…

禍話リライト サバゲ地蔵

とあるサバゲーグループの話。 あちこちの山野や廃墟でサバゲーを楽しんでいたグループだったそうだ。 その時も、彼らは某所の山中にてサバゲーを楽しんでいた。 二つのチームに分かれ、フィールドである山谷を駆け回る。 その内、一方のチームの形勢が次第…

禍話リライト 忌魅恐『元カノがあきらめてくれない話』

某大学のオカルトサークルが取材した当時、サバゲーを趣味としていた社会人、Aさんの話。 (※オカルトサークルについては『忌魅恐 序章』を参照) https://venal666.hatenablog.com/entry/2021/10/10/005647 ある時、仲間内で。 今度はどこでやろうか。どこか…

禍話リライト 忌魅恐『あの先生に関して覚えていること』

Aさんという女性の、小学校の頃の体験。 ある年のこと。Aさんのクラスの担任教師が、変な時期に、突然別の人に変わったそうだ。 普通、担任が変わる時期といえば、概ね、学年が上がって新学期になった時だ。 しかし、その先生は、夏休み前の中途半端なタイミ…

禍話リライト 怪談手帖『しし地蔵』

『自然仏』(じねんぼとけ)という話をしたのをきっかけに、話者の方から採集できた。 『お地蔵さんみたいなもの』についての話。 ※怪談手帖『自然仏』 https://venal666.hatenablog.com/entry/2021/12/27/210037 提供者であるAさんが幼少期を過ごした集落には…

禍話リライト おちついた場所の手紙

令和の初め頃。当時、大学生だったAさんの体験。 Aさんは、この体験により『二つのこと』が苦手になった。 一つ目は『山に入ること』である。 旅行、帰省、出張と。誰しも、そのように遠出をすることがある。そうすると、例えば自動車で山道を走ったり、新幹…